「僕が岩井氷奈さんを選ぶ、 と思ってる方の方が、 多いと思いますが」 ...なにそれ? 「でも僕は違う人を選びました」 会場が、 シーンとなる。 「馬鹿で、鈍感で、素直じゃなくて、 僕の気持ちなんか全然分からなくて」 ....え? 「でも、可愛くて、アホで、 いつも僕を、笑わせてくれるんです」 ....陸戸...? 「僕は、そんな人を、 好きになりました」 陸戸の目線がこっちへ来る。 視線が合って、 ドキっとした。