王子様の、花嫁探し。




『え?』

「ちょっと返して!!」

ったく!何やってんだよ!!


『ごめんねかっちゃん!
 あの悪魔の言った変なこと
 気にしないで!
 
 何もないから!!』

ケラケラ笑ってる陸戸を睨んだ。


『本当?よかった....

 僕、変なこと考えちゃって....』


『大丈夫!
 変なことなんて考えなくて大丈夫だよ!』


『うん!よかった...。
 これで安心した...』


.....キュン。


やっぱりかっちゃん可愛いなぁ...。
胸がキュンとする。


『あ、お母さん僕のこと呼んでるから切るね!
 いっぱいメールとかしようね!!
 ばいばい!』


どこまで可愛いんだろう...。


『うん!ばいばい!』


かっちゃん、
可愛い....。



「チッ」

ぬっ!?


「なんであいつやとそんなに嬉しそうな面すんねん?」

...怒ってるの?


「俺の前じゃちっとも笑ってないやんか」

...だってあんた怖いし。

かっちゃんは癒し系で可愛いからついニヤニヤしちゃうの!!


って言いたいところだけど我慢した。