王子様の、花嫁探し。






「珂鉈君そんなに怒らなくてもいいよ。
 栖羽が一人で帰るのかと思って、
 ちょっと声かけたから。

 珂鉈君が送ってくれれば、
 もう心配ないね」


瑛はそう言って、
にっこり笑う。




...何それ....。


なんかあたし、

...ドキドキしてる....




「帰ろう」


かっちゃんは
あたしの手を引っ張って
スタジオから出た。




かっちゃん...

なんか強引....。




「かっちゃんどうしたの?」


道路の真ん中。

あたしがそういうと、
かっちゃんは足を止めた。




「....馬鹿」


かっちゃんは小さい声でそういった。



「え?」


なんで?!


確かにあたし馬鹿だけど....。