王子様の、花嫁探し。



「栖羽ちゃんかわええなぁ」

「からかわないでください」

てかベットフッカフカ。
寝転がったら気持ちいいだろうなぁ。


「やっぱり、かわええ」

なんか、
優しい笑顔...。


あれ...?
あたし、
...どっかで見た事がある...



「どないした?」

「なんでもない」

気のせい、だ。
多分。



「思い出した?」

「え!?ちょっと!」


鼓動が高まる。


「俺のこと」

上に居る陸戸は長い指であたしの唇をなぞる。



「...やめっ...」

「思い出した?」

...顔が近い...。



ドキドキして目を合わせられない...。


「なぁ、思い出した?」

あと少しで、
唇が重なりそう...



少し頭を左右にふろうとしたその時。


~♪~♪~♪~

メールの着信音。