『栖羽ちゃんに用事があるの。
電話変わって?』
『うちの栖羽に、
なんか用事なん?
俺に言っちゃアカン事なん?』
うちの栖羽....だって.....。
『撮影のことだよ』
『じゃぁ俺が伝えとくから、
俺に言うてや』
撮影、多分、来週号のことだ。
『...来週号の表紙、
前回一緒に取った写真に
決まったって言っといて』
少しトーンの低い、
かっちゃんの声...。
『分かった。じゃな』
プチッ。
陸戸は携帯を閉じ、
ベットに放り投げた。
「あ!」
「...。」
あたしの携ぇー帯ぃー!!
「何すんの!?」
ベット行って、
携帯を取る。



