王子様の、花嫁探し。




飛行機の中...。


つーかさっきから耳がおかしい!!



「陸戸」

「あ?」

「耳が...」


あたしは耳を指で塞ぐ。



「痛いのか?」


陸戸は優しく聞いてきた。



「変な感じがするー!」

「じゃぁちゅーして、
 変な感じを忘れようか!」

「アホか!」


こいつに言ったのが馬鹿だった...。





「飲み物は何になさいますか?」


うわぁ...
めっちゃ美人...。



「あ、えっと...」


ジュース...、紅茶....


もういろいろありすぎて
どれにすればいいのか
分かんないっ!!



あたしが迷っていると、


「いくつなんですか?」

え?!


陸戸なんか話かけちゃってる!!