王子様の、花嫁探し。




小さくで、
いい。



うん。小さく。


大阪へ行くためだ。

うん。そうだ。




つま先を立ち、
ゆっくり陸戸に近づく。



心臓がうるさくて...

緊張で、張り裂けそうー...





「...っ」

「早く」

「...っ。

 やっぱり無理ー!!」



顔を真っ赤にして、
あたしは陸戸から離れた。



「チッ」

「ぬっ!?」


陸戸はあたしを抱き上げた。



「な、何すんの!?」

「さぁ~?」


ニコって笑って、
あたしをベットの上に置く。



「....な、何...」


陸戸はベットの端に座って、
あたしを見て笑う。