「...つーか....」


愛の巣って
あたしが住んでるアパートですか...。


「いらっしゃい」

「てかあたしん家!!」

「ぷっ」

「吹き出すな!!」




まぁそういう訳で、
小さいテーブルに
向かい合わせで座った。



「何?なんか用?」

「...んー...

 旅行、行きたい?」


おっ!?



「行きたい!」

「どこ行きたい?」



....んー...。


思い出の場所...。



「...大阪」

陸戸はあたしの言葉を聞いて、
嬉しそうな顔した。



「そっか...」

何!?

それで終わり!?



「んー...」


ポケットから取り出したのは


「あ」



大阪への飛行機のチケット、
二枚。