王子様の、花嫁探し。




ね、陸戸。



あたしたち、
随分

遠回りしちゃったね...




「陸戸って、

 運命信じる?」




芝生の上。

陸戸の肩を枕にして、
寝転がる。




「信じるで」


陸戸はあたしの髪に
指を通しながら言う。




「栖羽は?」

「...あたしも
 信じるよ...」



だって、

こうして
陸戸とまた会えるなんてね。




そして、
あたしは
二回も、



陸戸に恋をしたから



「同じやなぁ...」


陸戸は甘えた声で
あたしの頭を撫でながら言った。