王子様の、花嫁探し。




「...でも僕は、


 一度も忘れたことが
 ありませんでした」



覚えてるよ..陸戸っ...。




「...君を守るって、

 誓ったんだ...」


陸戸は壇上から下りてきた。



会場のざわめきは
一段と増す。





そして...



あたしの前に来て、


しゃがんだ。




童話に出てくる、
王子様みたいに。



「...栖羽...」


名前を呼ばれ、

ドキッとする。



「...好きだ....」


あたしの手に、


キスを落とす....