王子様の、花嫁探し。




「...怖かった...」


陸戸....。



「...自分が、傷つくのが、
 怖くて....。


 苦い思いをするのが、
 怖くて.....」



陸戸は、

寂しい顔をした。



「...素直に


 なれなかった....」


陸戸っ....。



「...大切にしたいほど、
 どうすればいいのか、
 分からなくて...。

 君を、
 いっぱい傷つけました...」


陸戸っ..



...この言葉は...



...あたしに向かって、
話してますか...?





「...小さい頃の約束を、

 君は、
 もう忘れてしまったかもしれません...」



陸戸っ....。


...あたしっ、


一度も忘れた事なんて、

...ないよ...。