王子様の、花嫁探し。




「好きなの?」

「..関係ないだろ」


目線をそらす。


珂鉈の目が、
少しだけ怖かった。



「言えよ」

「なんでだよ」

「...僕は、
 栖羽ちゃんのことが好きだ」



やっぱり。


「でも」

珂鉈はそう言って、
下にうつむいた。



「でもなんだ」

「...陸戸はどうなんだ」

「...別に「ふざけんなっ!!」


鈍い音がした。



口の中
血の味が広がる。




「い...てっ.....」


なんやねん...。


「何してんだよ!」

立ち上がって、
殴り返す。



「栖羽ちゃんの気持ち考えた事あんのかよ!

 ざけんじゃねーよ!」


また殴られる。