もし、
あたしは陸戸じゃなくて、
かっちゃんを
好きになっていたら、
きっとこんな苦しい思いも、
しなくて済むんだろうね。
「栖羽ちゃん元気ないよ?」
顔を覗き込んでくる。
「大丈夫。ちょっと、疲れて」
体じゃなくて、
心ね。
「栖羽ちゃん、陸戸の事、
好き?」
かっちゃんはブランコに乗って
騒いでる子供達を見ながら言った。
あたしは、
かっちゃんの質問に、
どう答えればいいのか、
正直分からない...。
「正ー直に」
かっちゃんはあたしを見て、
微笑む。
「...好き....」
好きなんだ。
陸戸の事が。
「そっか」
「...ん...」
「辛い?」
「え?」
「辛いでしょ?」
辛いよ...。
「肩、貸してあげる」
かっちゃんはあたしの頭を
自分の肩に置いた。
「ごめんね...かっちゃん...」



