王子様の、花嫁探し。




「来い」

「え?」


またズラズラ引っ張られるあたしであった。


―――――――………
――――――………



再びバイクでgo。


今度は…、どんな悲劇を目にするんだろう…。



「お前の引越し先へ向かうで」

知らんがなそんなの。



「あたしゃ今日から…。ホームレース生活か…?親が金足りなくて、あたしを売ったのか!?
嘘…!!」


あたしのホームレス生活を想像する。


うっ。
絶対イヤ。



「お前なんか買う人おらんよー」

ぐさっ。


はっきり言われて落ち込む……。


そうだよね。
買う人いないよ…。



―――――――………
――――――………



バイクから降りて、口がポカーンと、自分で開いた。


目の前のマンションにびっくり。



なんて表現すればいいの?


豪華、?
高級、?


そんなんじゃ全然足りない…。