「イヤ断然違います」

頭をブンブン振り回す。



「君に断る権利なんてないんやで?」

「なんで君が断言するんですか?」

「ん?」

「いやなんでもありません」



君目線こわぇっつーの。



「弁当は?」

こいつなんか弁当持ってないんだよね。


「んなもんあらへん」

「あらへんって言われても。そしたら君なに食べるの?」



まさかそのまま食べないとか?

いやー。
腹へって死ぬぞおい。



「栖羽ちゃんの弁当を食べるー」

…は?



「何言ってんの?」


つーか子猫みたいな顔すんな。
可愛いから。



「僕、おなか空いちゃったな…」


こらこら。
反則だぞおい。



「ね、食べてもいいでしょう?」

「イヤだね」

お前に弁当あげたら、あたしゃ何食えばいいんだよ。



そう思いながら、朝苦労して頑張って作った弁当を眺める。


あー。
やばいー。
我ながらいい出来じゃ(←馬鹿だよね)