奇跡をあなたに

「望、何食べたい?」

「幸に任せるよ。」


「了解~」


私は食材を選びレジに行こうとした時だった。


「望~終わったから帰るよ?」


あれ?

いない。

どこ行ったんだろう。

まぁレジに行こっと~

ピッ ピッ ピッ

その時。

バサッ


!?!?


何このお菓子の山。
振り向くと望がいた。

「望~これ誰が食べるの?」


「ご飯のあとのおやつッ」


「子供かよ~」


「いいだろ~」


「はいはい(笑)」


ピッ ピッ ...


「全部で4535円になります。」

!?!?!

足りない。


私は3000円しか持ってきていなかった。

どうしよ~

そう悩んでいると...

「5000円お預かりします。」


店の店員の声。


え?


そこを見ると確かに5000円あった。


「俺のお菓子が高かったな(笑)」


望が払ってくれたんだ。


「望、ごめん。後で返すから!」


「ば~か。俺が買ったんだからいんだよ。」


「えッでも..」


「いいから。その代わり美味しいご飯作れよ。」


「ありがとう。頑張る~」


今日の私ダメだな~望の前で恥じかきすぎ~

そう落ち込みながら家に向かった。