奇跡をあなたに



先生は車に乗ってきた。


「乗りなさい。」


「えッ?」


急に言われて少し戸惑った私。


「市川くんの所に連れていってあげるから...」


望の所に...!?


「本当に!?」


「本当よ。」


私はすぐ車に乗った。


望に会えるんだ。


やっと会える。


私は嬉しかった。


望にまた会えると思うと...





「幸さん?」


「ん?」


「...今日知る事は現実だからね。」


「...え?」


現実?


「先生~そんな事分かってるよ~」


「そぉ...。」


私は簡単に考えていた。


でも、先生の顔はずっとくもっていた。


その意味を私は知る事になる。




そして、車がついた所は...



....??



病院?


...奈々がいた病院?


ドク


私の鼓動が早くなる。


「先...生?なんで...?」



声が震えて、うまく話せない私。