奇跡をあなたに

「ねぇ~望、相談あるんだけど...」


「おっ幸が相談なんて珍しいな~(笑)」


「まぁね~...奈々の事なんだぁ~」


「あぁ~あの子がどうした?」


「私ね、望が初めての友達で、望と友達になれたのは望が私に話かけてくれたからじゃん?だからどうやって奈々と友達になればいいのか分からなくて....」


望は私の話を黙って聞いてくれた。


そして、望が私に言ってくれた言葉は...


「幸?友達ってもんはな、確かに作るもんだ!でもな、悩んで友達になるもんじゃね~よ?自然に友達はできんだよ(笑)俺は幸と友達になりたいと思ったからさ~!もう勝手に友達にしたけどな~(笑)
幸は、あの子を守ったろ?それは幸にとって大切な存在だからじゃね~の?助けるだけなら俺にもできる...でも幸は身代わりにもなろうとした、ただの後輩にはそんな事できね~だろ?いつの間にか友達ってできるもんなんだよ。」


望が言ったその一言は私の心に響いた。

確かに、どうでもいい人なんかのために身代わりになろうとは思わない。