奇跡をあなたに



その日から奈々はよく私にメールをしてくるようになった。

でも、けして弱音をはくような事は一切言ってはこなかった。


奈々と会ってもそれは同じだった...


いじめられている事はあの日以来話さない。


辛いはずなのに...


「ねぇ―奈々最近いじめはないの?」


「大丈夫ですよ!あの日から何もないですから~」


「そっか!ならいんだけど~」


「私、嬉しかったんです!幸先輩に助けてもらって!」


「私...本当は怖かったんだ(笑)ばかだよね~年下なのに~」


「そんな事ないですよ!幸先輩は本当に強いです!」


「(笑)ありがとう。」

私は思った。

奈々なら友達になれるかなって...


でも、奈々は望が好きだから....


だから、友達になれるか不安だった。


それに、奈々は私と友達になりたいなんて思ってくれるんだろうか...


私は望に相談する事にした。


いつものように河原へ行き、望に話をきりだした。