「せんぱーいっ!」 今日も私は彼に飛びかかる。 「ちょっとどきなさいよ、ブス!」 《 バシッ 》 「きゃーっ!葵様ーっ!」 「ちょっと謝りなさいよーっ!」 思いっきり叫ぶ私は今日もだめだったみたい。 ふと遠くを見る。 今日もみんなの彼はあの女子たちの真ん中にいる。 私もあの中に入りたいな。 毎日毎日同じ状況。 入ろうとするといつもファンクラブの女子が邪魔してくる。