だけど、中学卒業前にふたりは別れた。

トモに理由を聞こうとしたけど、「彼女はもういらない。いてもいいことない。」としか言わなかったからそれ以上は聞けなかった。





――――
――…


「そうなんだぁ。」


わたしが俯きながらそう言うとサユは、

「でもトモ大丈夫だと思う。最近、なんとなくだけど雰囲気変わってきた気がすんだよねぇ。」

わたしの頭をぐしゃぐしゃに撫でた。

「だからそんな顔しちゃだめだこって!ね?」