「130円 お徳用」のシールの張ってある

レモン味のアメのパックが入ってた。

あいつか。

「しつこいんだょ。」つぶやいてみたけど

何にも力が入ってなかった。

さっきのタバコの味が口のなかに

まだ残ってた。。。。。

なんとなく、1つ口にほりこんだ。

。。甘酸っぱい。。

それと、なんだか懐かしい味がした.。o○

昔、本当に昔、本屋さんにおいてあった

詩集のおびの言葉を思い出した。

「甘酸っぱくい風のように人の間を駆け抜けたい。

 後味がさわやかな人になりたい。
 
 何か分からない心地よさを生む空気を作りたい。」

何でか分からないけど記憶の片隅から

そんな言葉が出てきた。

急に家に帰るのが嫌になった。

ココロがないような、お金を貰うためだけに

働く使用人ばかりで、一人で使うには

広すぎるあの家に帰るのがなぜか

すごく嫌だった。