久しぶりに教室に来た。

学校には基本的に来ない。

来ても、意味がないから。

クラスメイトの視線が痛い。

でも、誰も話しかけないし、目すら合わせない。

余計な事に関わりたくないから。

さすがに、タバコをすっていると

視線が突き刺さってきた。

言いたいことがあるなら言えばいい。

それがあたしのポリシーだ。

だから、このクラスメイトたちはあたしにとって

うざい。

そんなこと考えてたら、あたしの前に

大きな影が現れた。

えーっと、こいつはたしか

風間 瞬 (カザマ シュン)

足が速くて、端正な顔で学年一位の

モテ男子。

ちなみに、あたしはオトコにも興味がない。

霞音 「んぁ?」

瞬 「タバコ、やめたほうが良いよ。体にもよくないし。」

霞音 「人のコトほっとけよ。」

クラスの視線はすべてあたしとこいつに

注がれてて。すんごく、嫌だった。

瞬 「こっちのほーがうまいって。」

無理やり握らされたのはレモン味のアメ。