屋上には気持ちのいい風が吹いていた。



「気持ちいい〜」



大の字に寝転ぶと黒木くんは言う。




「青春だなー」


なんつありきたりな言葉。




私は笑ってしまった。



触れたい。



近づきたい。




あぁ、みちるちゃんが妬ましい。



みちるちゃんがもっとイヤな女ならいいのに。





そしたら言えるのに。