黒木くんはワタシの腕を掴んでキスの雨を振らせた。



ワタシはキスされながら黒木くんの向こうのテツくんを見た。
黒木くんじゃなく、テツくんがいいのに。








「ダメ」





みちるチャンの声だ。





「テツ…」





テツくんはぎゅっとみちるちゃんを抱きしめていた。








黒木くんは静かに私の手を引いて図書館を出た。