(わかってる・・・、わかってるよ。)


「なんで翔ちゃんは
そんなこと言うの・・・?なに?

そんなにアタシに不幸になって
もらいたいわけなの?
意味が分からないよ。
だいたい誰のせいで!・・・。」


自分の中の気持ちがぐちゃくちゃで、
整理する前に、もう、
アタシの口は勝手に動いていた。



翔ちゃんの瞳は悲しそうだった。


「あ、・・・。」


アタシは教室から出て行った。

「ハル、ちょっと・・・。」


「奈之香、俺、間違ってる?
ほんとのこと言っただけなのに。
早く別れちゃえばいいじゃん。
あんな奴・・・、まじでもう・・・。」



「でもだからって!
もっと他に言い方があるでしょ?
ウチ、ハルんとこ言ってくる。」