次の日も、カオルがあたし達のほうに来ることはなかった。



「もうすぐ夏休みだってのに。夏休みは3人で遊ぼうって言ってたのによ~」


「ねー…」


そうさせちゃったのはあたしなんですけどね。





『カオル君っ!!』


転入してきた頃よりは表情が軟らかくなったカオルは、女の子からも確かにモテていた。



『夏休み、みんなで遊ぼうよ~!!海にでも行かない?』


“やめた方がいいんじゃない?”


カオルが転入してきた頃はそんなこと言ってたくせに。



「お~!!行こうぜ!!」



それにのるカオルもカオルだけど



ズキンッ…



カオルが女の子と話しているのを見て胸が痛くなるあたしもあたしだ。