すると前の方に


和真さんが歩いてた


「和真さん!!」


あたしはそう言いながら駆け寄った



「これ、あたしの彼氏。分かったでしょ?」




「…っ」


やっとその男はどこかへ消えていった


「もー超大変だった~。本当しつこくてさー」




「何あの男。遊んでたの?」



「遊んでたってゆーかーナンパされて~」



「ナンパ?なんで俺いんのに一緒にいたの?」




「いや、友達の彼氏作りに協力しようと思って…え、怒ってるの?」




「俺はお前がキスしてるところを見たんだよ」



「……!!違くて、あれは向こうが勝手に…あたし嫌がったのに…」



「まんざらでもなさそうだったじゃん。
俺より先にあいつとするなんてね~。俺もなめられてるよな」