お粥を火にかけていると
『うぅ…』
と声が聞こえた。
急いで外人もどきの元にいくと目を開けてこっちを見た。
あ…黒目だ。
日本人??
『ここは?』
あ、そうだ。勝手にあたしの部屋に連れて来ちゃったんだ…
「あ、あの、白石寧々です。あなたの隣の部屋に住んでるんです。…じゃなくて。あなたに引っ越しのあいさつをしに行ったら倒れてて…だから…」
『なんとなく分かったよ。ありがとな。俺最近なんも食ってなかったからなぁ…。あ、おれ山本海斗(やまもとかいと)だから。』
外人もどき…もとい海斗くんは立ち上がろうとしてベットの上に倒れこんでしまった。
「あっ、今おかゆ作ってるんで食べて帰ってください^^」
『ごめんな…』
台所に戻ってフタを開けるとちょうど良かった。

