季刊『お屋敷ハンター』

「それ、飛んできたものはなんでも飛ばすって意味じゃないかな。もーしわけないですが」

「じゃ吹っ飛ばして」

「アナタそんなこんな子供に」

「害を為すかもしれない異生物じゃないのッ」


今度はオレも冷静だった。

非常識にも浮き続けている、小娘を指差し言ってやる。


「害……を為す? コレが?」

「あたし? ねね、あたしの話してるの?」

つつつと近づいてきた小娘を、ミヨちゃん、もはや見ようともしない。