グイッと引っ張られた反動で、ふたりの体勢はくるりと逆転し。 私の手首を"男の子"の力で抑えつけて、私をジッと見下ろしてくる凜久。 寝起きの、少し涙を含んだような瞳。 寝起きのせいかな?なんか表情がいつもの凜久とは違っていて。 …どこか"男の人"を感じさせた。 最近変わった私の心情。 それは… いつも可愛くて、リボンが似合っちゃうような女の子みたいな凜久に "男の子"を感じてしまうこと。 凜久は…――― 男の子なんだ―――