「――…え、…え?」 どうやら、自分から言い出しておいて理解してない瑠璃。 「こうやって―――…」 瑠璃の背中に片手を添え、体をゆっくりベッドに沈ませていく。 「押し倒して」 瑠璃の顔の横に両手を付いて、少しずつ距離を縮めていく。 「キスしたいと思ってるのは」 瑠璃の耳ギリギリに、唇を寄せると…。 「――…瑠璃、だけ」 あの時のように、ありったけの低い声を出す。 顔は真っ赤だけど、ちゃんと僕の目を見つめている瑠璃。