「瑠璃が、来た?」 うん、と目をつぶって頷くおばさん。 キスなんて本当はしてないんでしょ? 凜久は、そんな事する子じゃないわ。 おばさんがかけてくれる言葉は僕をすごく安心させてくれた。 「瑠璃ちゃんのこと、すごく好きだものね」 その言葉に顔が熱くなっていく。 ふふ、分かるのよ。見てれば。 ――…僕、そんな風に見えてたのかな。 ちょっと恥ずかしく思いつつも、 「いってらっしゃい」 背中を押すおばさんの手に導かれるように、ハニーハウスを出る。