*瑠璃 side* 「どうしよっかな…―」 さっきから部屋の中をグルグルと回る。 凜久に、もう渡しちゃおうかな。 最近は勉強忙しそうだし、今日は止めておこうかな。 そう考えていた時。 「――あ、メール」 ベッドに沈んだままのケータイが震えた。 「ふふっ、凜久だったりしてっ」 なんて乙女チックな妄想を抱きながらメールを開く。 「…――え、?」