言わなきゃ、 私だって「凜久が好きなんだよ」って言わなきゃ。 そう思って震える唇をどうにか開こうとした時。 「瑠璃?僕、凜久」 トントンと部屋のドアがノックされた。 「…あ、凜「凜久センパイッ」 名前を呼ぶ私の声は瑠奈に遮られてしまった。 どこか勝ち誇ったような顔で目を細めて笑うと、立ち上がる。 「私、今日凜久センパイと一緒にお昼食べたんだっ」