年上カノジョに蜜な罠



「それよりもう体育始まるぞ」


時計を見ればもう授業が始まる2分前。


教室を見回すと、もう僕とヨウしかいなかった。



急いで靴箱に向かうと…。


どうにかこの曇り空で持つと思ってたのに。


ずっと晴れていた日とは一変して今日は生憎の天気。



朝から灰色の分厚い雲が太陽を隠してしまっていた。



…――降り出してきた雨。



先に運動場に出ていた生徒たちが急いで戻って来る。


「今日の体育は雨で中止。各自教室で自習だ。」



…なんて言葉を期待していたんだけど。



「確か今日は2-Cの女子が使っているだけだったな。体育館は使えるかもしれない、確認を取ってくる」


そう言うと、職員室に走っていく先生。