続・幸せの契約

私はただ大学にかよって

何不自由無い生活をさせてもらってるのに


大切な人が
恩人が
一番大変なときに



何もできない…


何もしてあげることがない


自分自身に怒りを感じる


「でも、大蔵財閥の令嬢が経営するグループが業務提携を持ちかけてるらしいじゃない?」


「もし、そうなったら旦那様の会社も安心だな。
でも、その令嬢って大和様を狙ってるって噂だぞ。」

え!?
今何て言った…?


大和さんを狙ってる…!?

「なんだいそりゃ?!
大和様には鈴様がいるじゃないか。」


「だからぁ、
令嬢は鈴様と婚約を解消して、自分と婚約をしてくれたら提携を結んでもいいって漏らしてるらしい。」



一瞬頭が真っ白になった