続・幸せの契約

「や…まと…さ…ん。」


涙か邪魔して
大和さんの顔が歪む


でも
その切ない微笑みと優しい瞳は感じる



今まで歩いてきた道は
決して平坦じゃなかった

身を切り刻まれ
心が焼かれて

何度も


何度も

命を捨てようとした


生きてる意味がわからなかった




でも


今はわかる


命を懸けて生んでくれたお母さん

身をていして守ってくれたお父さん



導いてくれた蔵之助さん


支えてくれた由香ちゃん



生きる意味はあった



生きてきて良かった




最愛の人に出逢えた




「…はい…。」



溢れる涙は幸せの証



大和さんの頬に触れる

優しく微笑む顔に
唇に


背伸びをして
そっとキスをした


「私も…
あなたを愛しています。」