続・幸せの契約

ゆっくり私の隣に立つ


「大和さんも…眠れないんですか?」


「いえ。まだ起きていました。
偶然外を見たら、白い天使がいたので…捕まえに。」


なんて笑う大和さんの横顔
その横顔が胸を締め付ける

こんなにも誰かを愛しいと思う気持ち


どう伝えたらいいかわからない



だから
大和さんのシャツの裾をギュッと掴んだ


「どうしました?」


不思議そうに首をかしげる

私は俯いたまま
首を横に振ることしかできない


「鈴…。」

大和さんの手がゆっくり私の顎を持ち上げる


「大和さん…。」


どうしてだろう
心が震える


瞳に溜まる涙


そして
ゆっくり重なる唇


今までは一瞬で
ドキドキして
何も考えられなかった


でも
今ははっきりわかる



少し冷たい
柔らかな唇

腰に回る暖かな手


仄かに香るシャンプー


そして
溢れる想い
伝わる気持ち