翌日
大学の講義が終わると私は駐車場へ直行
大和さんには普段着でいいって言われたけど…
念には念を入れて
白のワンピースに淡いピンクのボレロを着てみた
車はゆっくり走り出す
思えば
萩乃宮コーポレーションの本社に行くなんて初めてだ
日本で経済界のトップに君臨し、世界では五本の指に入る
政財界にも太いパイプを持つ
旧華族の萩乃宮家
現当主の蔵之助さんは
萩乃宮ホールディングスなる会社を起こし
新事業を展開している
その一人息子
次期萩乃宮財閥当主
萩乃宮大和
そんな人が私の婚約者なんだ…
高層ビルが立ち並ぶ
オフィス街
そんな中を走り抜けていると何だか改めて
改めて、自分の婚約者の凄さを思い知ってしまう
そして車は
ひときわ大きなビルの前に止まった
見上げると
ビルは空に向かって果てしなく伸びている
正面玄関からビルに入る
真っ直ぐ受付へ向かった
「いらっしゃいませ。」
きれいなお姉さんが笑顔で迎えてくれる
「あの、大和さん…じゃなかった。
社長のオフィスに行きたいんですけど。」
緊張しながら伝える
「失礼ですが、どちら様でいらっしゃいますか?」
社長の名前を出したとたんに明らかに私を見る目が怪しくなる
「あ、平瀬鈴です。」
「え?!平瀬様!」
名前を聞いたとたんにお姉さんは慌て出した
「申し訳ありません。ただいま社長に確認します。」
しばらく待っていると
「最上階のオフィスで社長がお待ちです。
先ほどは大変失礼いたしました。」
お姉さんはわざわざエレベータのボタンを押して
ドアが閉まるまで頭を下げていた
唖然とする私を乗せて
エレベータは上へ上がっていった
大学の講義が終わると私は駐車場へ直行
大和さんには普段着でいいって言われたけど…
念には念を入れて
白のワンピースに淡いピンクのボレロを着てみた
車はゆっくり走り出す
思えば
萩乃宮コーポレーションの本社に行くなんて初めてだ
日本で経済界のトップに君臨し、世界では五本の指に入る
政財界にも太いパイプを持つ
旧華族の萩乃宮家
現当主の蔵之助さんは
萩乃宮ホールディングスなる会社を起こし
新事業を展開している
その一人息子
次期萩乃宮財閥当主
萩乃宮大和
そんな人が私の婚約者なんだ…
高層ビルが立ち並ぶ
オフィス街
そんな中を走り抜けていると何だか改めて
改めて、自分の婚約者の凄さを思い知ってしまう
そして車は
ひときわ大きなビルの前に止まった
見上げると
ビルは空に向かって果てしなく伸びている
正面玄関からビルに入る
真っ直ぐ受付へ向かった
「いらっしゃいませ。」
きれいなお姉さんが笑顔で迎えてくれる
「あの、大和さん…じゃなかった。
社長のオフィスに行きたいんですけど。」
緊張しながら伝える
「失礼ですが、どちら様でいらっしゃいますか?」
社長の名前を出したとたんに明らかに私を見る目が怪しくなる
「あ、平瀬鈴です。」
「え?!平瀬様!」
名前を聞いたとたんにお姉さんは慌て出した
「申し訳ありません。ただいま社長に確認します。」
しばらく待っていると
「最上階のオフィスで社長がお待ちです。
先ほどは大変失礼いたしました。」
お姉さんはわざわざエレベータのボタンを押して
ドアが閉まるまで頭を下げていた
唖然とする私を乗せて
エレベータは上へ上がっていった


