続・幸せの契約

お父さんがゆっくりお母さんの肩を抱いた


「お父さん。お母さん。
私ね、蔵之助さんに会ったよ。
それでね…息子の大和さんと結婚したの。」



伝えたいこと

話したいこと


口を付いて出るのに


ゆっくり2人が遠くなっていく


『ずっと見守っていたよ。蔵之助と大和くんによろしくな。

…さあ、その子を抱いて行きなさい。』


私は言われるがまま足元の男の子を抱き上げた