続・幸せの契約

「そ、そんなっ…。」


力無く崩れ落ちる大蔵瞳を見下ろす


こんな女…
裏社会に売り飛ばしてやろうか…



黒い考えが怒りに任せたままに溢れ出す


「瞳さん…こんど彼女に何かしたら…

私は…何をするかわかりませんよ?」



冷たい視線と怒りを大蔵瞳に打つけた

「安部。」

俺の声に
どこからともなく安部が現れた


「はい。」


「大蔵さんのお帰りだ。送って差し上げろ。」


「かしこまりました。マイロード。」



一礼すると
安部は大蔵瞳を立たせて
部屋から連れ出した