続・幸せの契約

大蔵瞳が血相を変えて
オフィスにやって来たのはそれから3日後だった


バンッ
「大和さん!」


怒りで震える顔には
いつもの余裕も美貌も感じられなかった


「どうされました?怖い顔をされて。」



「どうした?それはこっちの台詞よ!

あなた何をしたの?!」


顔面蒼白…
思わず笑ってしまう


クスクス
「何をした?さて、私は存じ上げませんが。」



「しらばっくれるんじゃないわよ。
今朝になっていきなり、スポンサーや銀行が次々に融資を討ちきりたいって言ってきて…

私の会社は破綻してしまう!!

裏で動いてるのはあなたなんでしょ!?」




「…ご名答ですね。
そうです。全ては私の命令です。」



「どうしてっ!」



今にも泣き出しそうな顔の彼女


でも
情なんてものは一向に湧いてこない



むしろ
心が踊り出しそうに愉快だ