続・幸せの契約

ホテルの駐車場まで走った

「鈴様!?」


黒木さんが私に駆け寄ってくる

「どうなさいました?
鈴様?」


黒木さんの顔を見た瞬間に堪えていた涙が
溢れ出した



悔しい


悔しいよ…


あんなに言われたのに
言い返すことも出来ない



だって


全て事実だったから…

私には何もない
大和さんの力になることも
助けてあげることも出来ない



自分が情けないよ