続・幸せの契約

香水臭い化粧が派手なおばさん


全身GUCCIで真っ赤なネイルのお姉さん



金持ちって
なんだかみんな濃いよね



何て考えながら
愛想笑いで挨拶をしていると


女の人が私の前にたった

パリッとした白のパンツにスカイブルーのノースリーブのタートルネック
前下がりのボブヘアが良く似合う

モデル体型の美人



「平瀬…鈴さん?」


ハッキリとした口調で
力強い目付きに
少し引いてしまう

「はい。そうです。」

小さく返した私をみて
にんまり微笑む彼女


「やっぱり!お会いできて光栄よ。

私は大蔵瞳。OHCの代表取り締まりをしてるの。」


OHCっていったら
世界中のセレブがこぞって愛用するコスメブランド


その会社の社長!?


しかも
大蔵瞳って言った?


ってことは…


「大蔵財閥の…?」


「そうよ。娘。」


ビンゴ!!
やっぱり大蔵財閥の令嬢だ

私は驚きと動揺を必死で隠した