家に帰ると私はすぐに寝てしまった。
「悠里、悠里ってば、起きなさい。秋山さん来てくださってるわよ。今日も撮影あるって言ってたじゃない。」
私は目を覚ました。
「悠里ちゃん、お母様から話は聞いたわ。でも、撮影今日も入ってるから、頑張ってもらえないかしら。」私はイライラしていた。そして言ってしまった。
「やっぱり、私には無理です。自信が無いんです。」すると、秋山さんは
「無理じゃないわ。だって何も始まってないじゃない。何もしてないじゃない。」
「でも…」
「悠里はまだ自分に自信がないかもしれない。いじめられてて、自信が持てない気持ちもなんとなく分かる気がするわ。だったら、こんな風には考えられないかしら。」
「どんな風にですか?」
「いじめをしてきた奴らを見返してやるのよ。例えば、今よりも心も見た目も美しくなるのよ。そして、読者から憧れられるような存在になるのよ。」
「私なんかにそんなこと…」
「大丈夫よ。悠里にも麻里絵にもできるわ。」
「行ってらっしゃい。」
そう言ってお母さんはいつの間にか準備をしてくれていた。