"ミカエル「お前に頼みが・・・・・・・ある。エリスを山に捨ててこい。今なら狼がうろついてるはずだっ・・・・・!?」


ロディック「それは・・・・・・命令ですか・・・・・・?」



ミカエル「・・・・・・・・あぁ・・・・・そうだ」



ロディック「・・・・・・・・・・・・・・・・・わかりました」"






ロディックは、先刻の事を思い出しながら、立ったまま、遠くを見ている。




エリス「・・・・・・・どうしたの叔父様?それより・・・・こんな雨が降ってきましたよ・・・・・・・・山奥でどんな剣の修行をなさるの・・・・・?」



ロディック「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


エリス「ロディック叔父様・・・・?」


"ピカッ!"


"ドドガァァァァァーン"



空からの大きな稲妻は、真昼のように辺りを照らし、雨が滝のように降り始めた。




ロディック「オオオオオオオオオー!」



ロディックはエリスを抱え上げると、嵐の中を走り始めた。