それから、2日後。
カトリーヌの言う事が正しければ、今日、この学園の結界は破られ、
襲撃されるだろう。
私の心は、少しも穏やかではなかった。
正直、昨日から胸騒ぎがして、ろくに眠れなかったのだけど。




























台所に行くと、藍は、もう朝食を作っていた。













「おはよ、麗。」



空元気のような、わざと作った明るい口調に、私も合わせる。




「おはよう、藍。」


今、私は、ちゃんと笑えているのだろうか。
その事が、不安で仕方なかった。