~麗side~





慣れないSSクラスでの授業、……いや、自習の方が多かったような気も
しないでもないが、……を終えて、私は、自室へと戻った。





























……けど、部屋に入っても、人の気配がしなかった。
何故って?
それは分からなかったけど、……ただ、莫大な禍々しい気を感じた。





「藍…………?」




妙な胸騒ぎを覚えた私は、リビングへと向かった。
そこで見たものは、……ぐったりとした、弱々しい藍の姿だった。
意識を失っているようで、その額には、苦い汗が滲んでいた。