「…………麗、……麗、朝だよ。」




「ん…………。」









耳元で囁く親友の声に、私は目を覚ました。
私の名前は、波宮麗。
























この学園の3年の中でも数少ない、落ちこぼれ。































落ちこぼれとは、まだ能力が開花していない者の総称。
この学園は、自身の持つ能力の高さで、
その者の価値が決められる。
上から、SS、S、A、B、Cの5クラスになっていて、
見ての通り、SSが最高、Cが最低という、
分かりやすい図式だ。